子供のころは、とかくゲームをやりすぎるなと言われたものだが、大人になるとゲームをやらなすぎて不安になる。ゲームだけではない。映画も本も旅行も、新しいものに触れるのがおっくうになる。

大人になると新しいものがなくても生きていけるようになってしまうのだ。なじみ深いもの、使い古したもの、慣れたものだけで生活がまわしていけるようになる。かつては、あまりにも退屈だった。退屈で、自分が信じられなくて不安で、なにか自分を支えてくれるものや夢中になれるもので自分を安定させたかった。夢中になれるということそのものが、不安で空虚な自意識のよりどころになる気がしていた。しかし大人は、なんというか、自分のことがよくわかってくるので、これだけあればそこそこ満足、それ以上がんばるのは満足度コスパがわるい、みたいな境地に至り、新しいものを摂取しなくなる。

よくない。そして大人は自分が思っているほど自分のことをわかっておらず、横着して新しいものを取り入れないとだんだんと精神が荒廃していく。だめなのだ。ゲームを、する。ゲームとはおっくうだ。ルールがあり、それを覚えて、応用して、物語やらなにやらをすすめていく。そのめんどくささがめんどくさくなり、しばらくゲームをしていなかったのだが、久しぶりに夢中になるゲームに最近であった。

Order of the Sinking Star である。パズルゲームだ。『Braid』『The Witness』のディレクター、Jonathan Blowの最新作。The Witness では一筆書きパズルがここまで豊かに発展し、一本のゲームとして成り立つのかと感動したが、今回は倉庫番である。つぎつぎと現れるギミック、その組み合わせ、パズルが解けた時の快感が素晴らしい。新しいギミックが登場すると簡単なパズルでまず学習できるのだが、この学習過程が楽しい。このギミックでどんなパズルが出てくるのだろうか、このギミックとあのギミックが組み合わさるとやばそうだなと期待が膨らむ。まだ30時間ほどしかプレイできてないので、まだまだ序盤なのだろう。毎日すこしずつ進めている。