私はプログラムを書いたり書かななったりしてお金をもらっているのだが、趣味でもプログラムを書く。プログラムを書くことは楽しくて、余暇の時間にゲームをやるかプログラムを書くか迷うくらいには楽しい。
最近はAIツールの発展が目覚ましく、それは目覚ましいという生半可なものではなく脅威的だ。プログラマーがいらなくなるなんて話もあるが、趣味でプログラムを書くという点においては、AIとの付き合い方をコントロールできる。動くものが欲しいだけだから全部書いてもらったり、めんどくさくて退屈なところだけ書いてもらったり、わからないことを都度聞くだけだったり、自分が作ったものの説明書を書いてもらったり、いろいろな距離感で付き合うことができる。これは自分がやりたい作業にフォーカスできるという点で素晴らしいと思う。
よく漫画を描く人が、ペン入れは超楽しいけどそれ以外はすごくつらい的な事を言うが、やりたいことというのは往々にして超だるいことがついてまわる。こういう超だるいとか、非本質的な部分を機械にまかせられるのは良い。
このようにして、私たちが創作の楽しみと自由意志を持っている限りにおいては、AIであろうと何であろうと、あらゆる道具を、自分の手の延長として使いこなすことができる。
しかしこれが資本主義になった途端にうまくいかなくなる。プログラマやイラストレーターよりAIのほうが安いから、仕事がなくなり、AIによる粗製乱造な制作物が世にあふれる。巷で噂されるAI脅威論とはつまるところ資本主義の問題であり、労働・労働手段と人間の関係が転倒しているという資本主義の問題なのだと思う。この転倒関係をずっと放置してきて、ここにきてAIというなんかやばい労働手段が現れているだけだ。真の共産主義革命が必要とされている。