最近はゲームをしたり、散歩をしたりしながらAudibleでオーディオブックを聴いている。何がいいのかわからんんので、とりあえずランキングをみて面白そうなやつを聴いている。

『地雷グリコ』は、女子高生が一風変わったゲームで争うというストーリーで、地雷という物騒な単語があるが、べつに命を賭けたりはしない。文化祭の場所取りとかを賭けて争っている平和な物語なので安心してほしい。おそらくこのタイトルはインパクト重視でつけたのかもしれないが、正直デスゲーム系にはもうみんな飽きてるので良くないと思う。

肝心のゲームのルールはわりとガバくて、高度な頭脳戦という感じではないんだが、逆にそれがオーディオブックであまり頭を使わずに聴ける感じでよい。キャラも良い。最近気づいたが、キャラが魅力的であればある程度押し切れる。そしてキャラが魅力的であるというのは端的に、時代に合っているかということなんだと思う。今この瞬間、この時代の空気というものがあり、そこからずれると古くさくてダサいキャラになる、そんな気がする。

ゲームは「グリコ」や「だるまさんが転んだ」といったなじみ深いものを改良したものとなっている。たとえば「だるまさんが転んだ」はスタティックなものに改良されていて、鬼と鬼じゃない方(なんて呼ぶんだ?)がそれぞれ事前に何カウントするか、何歩歩くかを入札するといった具合だ。それって要するに単なる数当てゲームなのでは? だーるまさんがこーろんだの部分なくてもゲーム成立するのは? と思わなくもないが、実際に物理的にだーるまさんがこーろんだをやることで、そこに戦略やイカサマの余地が発生するという構造はおもしろかった。ルールで抽象化されない物理的な部分が重要というのは、ネットゲームやビデオゲームにおいてはなかなか表現ができない。