一昔前にノマドという言葉が流行ったことがあり、それはなんかカフェとかで仕事をするひとを指していた。その言葉はもう廃れてしまったが、カフェやファミレスで勉強や作業や仕事をしている人はいまでも一定数いる。実際のところ、自宅や自室というのは汚かったりうるさかったり誘惑が多かったり、嫌な感情が渦巻いていたりして、外で作業するほうが捗るというのはある。
わたしもかつてはちょくちょく外に出かけてなにやら作業をしていた気がするが、最近はもう外に出るのがめんどくさくなって、もう家でいいや、ディスプレイもでかいし、椅子もいいやつだし、コーヒーも安く飲めるし、なにより移動の時間がもったいないという感じになっている。
冷静になって、スタバの狭くてガタガタの机で作業や勉強をするなど正気の沙汰ではない。とくに東京にスタバは奴隷船のごとく客が詰め込まれている。
それでも、時間に余裕がある休日などは、ちょっくら外でタブレットでも擦るかみたいな気分になるときがある。あと実家に帰ったときになんとなく手持ち無沙汰なので外出したいという気持ちのときもある。しかし世は大ノマド時代のため、使い勝手のよいカフェは席がうまり、ファミレスもピークタイムは憚られる。なんとも居場所がない。これが春や秋であれば、公園でコンビニコーヒーでも飲みながら日向ぼっこもいいのだが、日本の夏ではもはや自殺行為である。
というような状況で、先週に実家近くのスーパー銭湯に行ったのだがこれがとても良かった。まず風呂があるため体力が回復できる。そしてスーパー銭湯にはだいたい休憩スペースがあるため、ここで作業ができる。休憩スペースは畳なので疲れたら寝そべることができる。ビールもある。枝豆もある。漫画もある。すべてだ、スーパー銭湯にはすべてがある。今後、なにか作業をしたいときは銭湯に行こうとおもう。スーパー銭湯が最強だ。サウナブームとやらのおかげで売上もあがっていることだろう、経営も安泰だ、なんもしらんけど。というかもう疲れてしまったんだ、休みの日はとにかく湯に浸かり何も考えたくないんだ。たすけてくれ。
あとカフェに行くくらいならファミレスのほうがいいよ。ドリンクバーもあるし。私のおすすめはジョイフルです。私はたまに、深夜のジョイフルにいってまんじりともしない夜をやり過ごしている。