髭剃りというか剃刀についての話をします。何かの本に、髭剃りは男にしかできないことの一つだみたいなことが書いてあった気がする。

髭剃りはめんどくさいので普段はシェーバーを使っている。バリバリバリバリーってやつだ。子供の頃、父が髭剃りを始めるとシェーバーの音でテレビの音声が聞こえなくなってイライラしたのを覚えている。フィリップスのシェーバーは比較的静かなので良い。昔はシェーバーで剃るときは肌がなるべく乾燥していて、髭が硬いままのほうが良いと言われていた気がするのだけど、今では防水のシェーバーが当たり前になりつつあり、クリームをつけて髭を柔らかくしてから剃った方がよく剃れる。

時間があるときはフェザーのハイステンレスで剃る。これは一枚刃の、いわゆる昔ながらの剃刀の刃という感じのもので、例えば理科の時間に維管束の観察とかで植物の茎を薄く切るために使ったりする。封筒に入れて嫌いな人に送りつける嫌がらせとかでも使う。5枚刃だの振動だのといった高機能剃刀が巷には溢れているが、あれは安全に手軽に剃るという方向に振ってるので、切れ味に全振りした一枚刃にはどうしてもかなわない。しかし雑に剃ると血だらけになったりする。なので風呂に入って10分くらいかけて丁寧に髭を剃る。この行為は儀式っぽくて良い。